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性交渉のよさが分からなかった月華が、女性上位のSMというツールを持って始めてそれが分かるようになった、と言う話は既に書いた。
そしてこの数ヶ月、そのツールを見失った。
ないと覚悟を決めてしまえばいいものならば、ないなりに何か出来る手段はあったのだろうけれど、そうでもない状態が続いて、あるときいきなり「身体が枯れて」しまった。
ありていに言えば性欲を無くした、というべきなのだと思う。
けれど、「性欲がなくなる」というのは、精神系の薬で既に体験済みなので、なんとなくそういうものとは違う感じがした。「性欲がない」というのは、身体がどうこう以前の問題で、気持ちが性的なことを考えるゆとりが無いというほうが、あくまでもわたしの気分ではだけれどしっくりとくる。
身体が涸れる、というのは本当に言葉どおり、体の何か力の湧き出る泉が涸れてしまったと言う感じなのだ。
なぜなら、気持ちの上ではしっかり欲があるのだ。身体だけ、ぽつんと欲から取り残された感じ。
体調は悪くないのに、肌がカサカサに荒れてしまってるから、絶好調とは到底言えない感じに近い、のだけれども、男性には分からないたとえだろうか。
月華の表の世界の状況では、かくかくじかじかだから性的交渉についてはしばらくおあずけにさせてとは口が裂けても言えない。さらに、気持ちの上での欲は消えていなかったのだから、そこそこ辛かった。
気持ちは性的交渉をもとめてしまっている、けれど身体が受け付けないのだから。
ひさしぶりにSMというツールを得たのなら、じゃぁ身体はすぐに潤うのか?と言われればそうでもない。なんというか涸れるのは一瞬、潤うのはじわじわとしかいかない、いう感じを受けている。
それでもやはり、ツールをほんのわずかの瞬間でも取り戻せば、あぁ潤い戻ってきたかもと実感するぐらい、すでにこのツールは「月華のもの」になったのだと痛感した。
失ってしまえばたちどころに身体を涸らすほどの、強い力を持つツール。それは、確かに最初は自ら発した意志で掴んだものではないかもしれないけれど、今となっては自ら手放さないことを決めたツール。だから、この責任はすべて自分に、ある。
ないと覚悟を決めてしまえばいいものならば、ないなりに何か出来る手段はあったのだろうけれど、そうでもない状態が続いて、あるときいきなり「身体が枯れて」しまった。
ありていに言えば性欲を無くした、というべきなのだと思う。
けれど、「性欲がなくなる」というのは、精神系の薬で既に体験済みなので、なんとなくそういうものとは違う感じがした。「性欲がない」というのは、身体がどうこう以前の問題で、気持ちが性的なことを考えるゆとりが無いというほうが、あくまでもわたしの気分ではだけれどしっくりとくる。
身体が涸れる、というのは本当に言葉どおり、体の何か力の湧き出る泉が涸れてしまったと言う感じなのだ。
なぜなら、気持ちの上ではしっかり欲があるのだ。身体だけ、ぽつんと欲から取り残された感じ。
体調は悪くないのに、肌がカサカサに荒れてしまってるから、絶好調とは到底言えない感じに近い、のだけれども、男性には分からないたとえだろうか。
月華の表の世界の状況では、かくかくじかじかだから性的交渉についてはしばらくおあずけにさせてとは口が裂けても言えない。さらに、気持ちの上での欲は消えていなかったのだから、そこそこ辛かった。
気持ちは性的交渉をもとめてしまっている、けれど身体が受け付けないのだから。
ひさしぶりにSMというツールを得たのなら、じゃぁ身体はすぐに潤うのか?と言われればそうでもない。なんというか涸れるのは一瞬、潤うのはじわじわとしかいかない、いう感じを受けている。
それでもやはり、ツールをほんのわずかの瞬間でも取り戻せば、あぁ潤い戻ってきたかもと実感するぐらい、すでにこのツールは「月華のもの」になったのだと痛感した。
失ってしまえばたちどころに身体を涸らすほどの、強い力を持つツール。それは、確かに最初は自ら発した意志で掴んだものではないかもしれないけれど、今となっては自ら手放さないことを決めたツール。だから、この責任はすべて自分に、ある。
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