お読みください
大好きな作家さんがエッセイの中で、
「人の好みなんていい加減なもので、『昔からぽっちゃり好きだった』とは言っていても、今のお相手が『ぽっちゃり』だから、過去の記憶にまでさかのぼって記憶を『ぽっちゃり好き』へ変更していることがあるんじゃないか」
という趣旨のことを書いていたことがあった。
若かりしころに読んだので、そんなことあるわけないじゃん、昔好みだったアイドルとか考えれば、自分の好みなんてはっきりしているだろう、と思っていたのだが、歳を重ねてしみじみ、「作家さんのエッセイは正しかった」と思うことが多い。
正直言って、今ハイティーン(←死語?)のころのアイドルの写真をみても、「何でこの人のがよかったのか?」とわからなくなってしまっているし、そのころの彼氏なんて、顔が好みとか考えてみれば、あんまりそうでもなかったような気がする。
タイプは、と聞かれて、(嗜好を問わず)「胸板が厚くてメガネが似合う理屈っぽい人」と即答しているけれど、確かに考えてみればこの好みが確立したのは、大分歳を食ってからのような気もする。
「人の好みなんていい加減なもので、『昔からぽっちゃり好きだった』とは言っていても、今のお相手が『ぽっちゃり』だから、過去の記憶にまでさかのぼって記憶を『ぽっちゃり好き』へ変更していることがあるんじゃないか」
という趣旨のことを書いていたことがあった。
若かりしころに読んだので、そんなことあるわけないじゃん、昔好みだったアイドルとか考えれば、自分の好みなんてはっきりしているだろう、と思っていたのだが、歳を重ねてしみじみ、「作家さんのエッセイは正しかった」と思うことが多い。
正直言って、今ハイティーン(←死語?)のころのアイドルの写真をみても、「何でこの人のがよかったのか?」とわからなくなってしまっているし、そのころの彼氏なんて、顔が好みとか考えてみれば、あんまりそうでもなかったような気がする。
タイプは、と聞かれて、(嗜好を問わず)「胸板が厚くてメガネが似合う理屈っぽい人」と即答しているけれど、確かに考えてみればこの好みが確立したのは、大分歳を食ってからのような気もする。
ここ最近の執事のエントリーを眺めていると、この「好みは過去にさかのぼって修正される」ということの真実性を特に強く感じる。
Sとして特異な月華のあり方に慣れ親しんだせいで、執事は大分、M属性の人としては当たり前のように持っているはずの、そして確かにかつて持っていた特徴を失っていると思う。
ある意味、月華の洗脳にはまってる(笑)。
一つ一つ言い出すとやたらと長くなるので、直近の話で言えば、犬になること。
本人は犬になりたいと思ったことはなかったように記憶しているみたいだけど、主従の始まりの始まりのときは、たしかに「犬にしてください」と言っていた。証拠ならばクローズブログを漁ればあるのだけれど、今見て赤面ものの超恥ずかしい文章だったから転載は控えさせていただく。
犬になりたいとか、最下層の奴隷として扱われたいとか、そういうのはM属性の人には当たり前の願望なんだろうなと推測する。(違ってたらごめんなさい)
そして、その気持ちはなんとなく月華にもわかる。
しかし、わかるからといって「自分が人を『犬』とか『最下層の奴隷』を相手にしたいか」というと、これまたまったくの!別物。
そのあたりは本当にSのあり方として異端なんだろうな、と思うけれど、そういうタイプは月華には相手にできない。
どこまでも対等な人として、なのに、月華の前には平伏をせざるを得ない、そしてそういう自分を自覚する――そういうあり方を好んだ。
だから、執事とのそれまでの会話の端々から「姫」と「執事」というキーワードを取り上げ、「お前は姫に飼われている犬ではなく、姫に使える執事なのだから、最下層でもなければ姫にお任せもありえません。自分の職域の範囲で自律的に判断して仕えなさい」と手を変え品を変え、言い続けたし、行動で示し続けた。
そうして、すっかり「かつては犬になりたいと願っていたこと」を忘れた執事ができあがったのではないか、と思っています。
ありえない仮定だけれど、まだ妄想の世界で遊んでいた時代の彼をタイムマシンで連れて来て、この主従のあり方を見たら「絶対信じられない」と言うだろうなぁ。
かつてそれを望んでいたという記憶を修正させていまうほど、今の状態が執事にとって心地よいのなら、主である姫としても満足なのですが(笑)。
しかし、ふとしたきっかけでそういう妄想がまた生まれるってことは、やはりそれはそれで根強い願望なのかな、とも思います。
そして、月華の方も、今の執事との関係性を構築した上でなら、犬扱いすることもきっと可能なんじゃないか…と思います。
問題は、あの妄想を実現できるほど広いところはそうないってことなのよね。
Sとして特異な月華のあり方に慣れ親しんだせいで、執事は大分、M属性の人としては当たり前のように持っているはずの、そして確かにかつて持っていた特徴を失っていると思う。
ある意味、月華の洗脳にはまってる(笑)。
一つ一つ言い出すとやたらと長くなるので、直近の話で言えば、犬になること。
本人は犬になりたいと思ったことはなかったように記憶しているみたいだけど、主従の始まりの始まりのときは、たしかに「犬にしてください」と言っていた。証拠ならばクローズブログを漁ればあるのだけれど、今見て赤面ものの超恥ずかしい文章だったから転載は控えさせていただく。
犬になりたいとか、最下層の奴隷として扱われたいとか、そういうのはM属性の人には当たり前の願望なんだろうなと推測する。(違ってたらごめんなさい)
そして、その気持ちはなんとなく月華にもわかる。
しかし、わかるからといって「自分が人を『犬』とか『最下層の奴隷』を相手にしたいか」というと、これまたまったくの!別物。
そのあたりは本当にSのあり方として異端なんだろうな、と思うけれど、そういうタイプは月華には相手にできない。
どこまでも対等な人として、なのに、月華の前には平伏をせざるを得ない、そしてそういう自分を自覚する――そういうあり方を好んだ。
だから、執事とのそれまでの会話の端々から「姫」と「執事」というキーワードを取り上げ、「お前は姫に飼われている犬ではなく、姫に使える執事なのだから、最下層でもなければ姫にお任せもありえません。自分の職域の範囲で自律的に判断して仕えなさい」と手を変え品を変え、言い続けたし、行動で示し続けた。
そうして、すっかり「かつては犬になりたいと願っていたこと」を忘れた執事ができあがったのではないか、と思っています。
ありえない仮定だけれど、まだ妄想の世界で遊んでいた時代の彼をタイムマシンで連れて来て、この主従のあり方を見たら「絶対信じられない」と言うだろうなぁ。
かつてそれを望んでいたという記憶を修正させていまうほど、今の状態が執事にとって心地よいのなら、主である姫としても満足なのですが(笑)。
しかし、ふとしたきっかけでそういう妄想がまた生まれるってことは、やはりそれはそれで根強い願望なのかな、とも思います。
そして、月華の方も、今の執事との関係性を構築した上でなら、犬扱いすることもきっと可能なんじゃないか…と思います。
問題は、あの妄想を実現できるほど広いところはそうないってことなのよね。
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